レーシック 視力回復手術 助兵衛の随筆 司馬遼太郎「風塵抄」とサブプライム

司馬遼太郎「風塵抄」とサブプライム

司馬遼太郎先生の随筆「風塵抄」の「あついフライパン」を読んだ。
「あついフライパン」は産経新聞上で1987年10月5日に発表された随筆である。
司馬先生はその著作のなかで昭和期の日本の土地政策や商業慣習(銀行が土地を担保に金を貸す)をたびたび批判していた。
昭和期は暴力団が現在よりずっと勢い盛んで公然と政治に介入し、土地の値段を意図的に吊り上げ、庶民は苦しめられ日本経済の病根となっていた。

下記に「あついフライパン」の一番最後から2番目の文を抜粋する。
「おそろしいのは、(ボタンを)掛けちがったまま、国民や企業のなかで、土地についての妄信じみた経済意識や商業慣習が根を張ってしまったことである。このために社会はいよいよ病むにちがいないが、それをふせぐのはむろん政治のしごとである。」
日本はこの随筆が産経新聞で発表された後、バブル景気(1986年12月~1991年2月)となる。
司馬先生の「いよいよ病む」という予想どおり日本の病は最終局面をむかえたのだ。狂乱のバブル景気が終わったあと日本は反動から長く続く大不況に陥った。
上記の引用に続く「あついフライパン」の最後の一文もご紹介します。
「ただ日本は独裁国家でないから、政治以前に土地に関する、銀行、企業をふくめた国民全体の意識に反省がおこらねばどうにもならない。」
残念ながら1980年代後半の日本人は反省せずバブル景気から大不況に陥ってしまった。
しかし日本人も馬鹿ばかりではない。バブルの反省はしてそれなりに教訓は得たように思われる。
今アメリカではサブプライムローン問題という不動産バブルからくる不良債権問題で信用不安が起こっている。つい先日5番目に大きな投資銀行が実質破綻してアメリカ政府が救済した。
先進国で大銀行がつぎつぎ破綻すればその国の経済の破綻を意味する。
ヨーロッパのEUでもこのサブプライムに投資してしまい多額の損失を計上している。
日本は一部の商社や銀行がこのサブプライムローンに投資して多額の損失を計上しているが、欧米より比較的損害は少ないと見られている。
日本の企業や投資家はバブル経済の教訓を生かし不動産へのいきすぎた投資には慎重だったのがサブプライムローンへの投資に二の足を踏んだ理由のひとつではないだろうか。
論より証拠で為替相場では急激な円高になっている。世界の投資家はアメリカの通貨ドルを売り、日本の円を買っているのだ。

おくればせながら日本人は土地に関する意識を少しは反省したといっていいのではないか。
日本がサブプライムローンで大損失をまぬがれ、世界の投資家から日本経済が評価されているのは、国民の意識の高さがその国の経済力の強さになるという好例ではないでしょうか。
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テーマ : サブプライムローン問題
ジャンル : 政治・経済

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怒助兵衛

Author:怒助兵衛
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