レーシック 視力回復手術 助兵衛の随筆 2011年04月

科学を妄信したホリエモン

堀江貴文著「稼ぐが勝ち」(2004年)を読んで、おもしろかったので3箇所引用して記事にしてみました。
「稼ぐが勝ち」はライブドア元社長のホリエモンこと堀江貴文さんが書いた経営術の本です。
彼の言っていることを聞いていると、西遊記でお釈迦様の手のひらで得意になってキント雲にのって飛び回る孫悟空を思い出します。

「稼ぐが勝ち」より引用1
○若いうちに悟ってはいけない
仏教なんかでもそうですが、「悟り」とは真理に到達するものだと一般には考えられています。しかし、よく考えるとこれはただ論理的に真理を追究することから逃げているだけなのです。要するに悟ったと思った瞬間から真理の追究をしなくて済むわけですから。
真理に到達するのは不可能だと思ってあきらめて、自己暗示をかけて自分を納得させる。
それが悟りの境地といわれているものですよ。
仏陀が悟ったときには、まだ科学技術が発達しておらず、死の本質を解明しようとしてもできなかった次代のことです。
それなので、当時は苦難を乗り越えるために「悟り」という自己暗示をかけるしかなかったし、また、それが最良の解決策だったのでしょう。キリスト教も同じです。



堀江さんは真理に到達すると、論理的科学的な追及をしなくなると誤解しているようです。
悟りを開いたもの、道を知るものは全知全能になるわけではありません。
彼は悟りや真理を誤解しています。
自己暗示と悟りはまったくちがうもの、むしろ正反対のものです。
彼は仏陀の偉大さを理解できなかったようです。
この本を書いている時に堀江さんは悟っていなかったのでわからないのでしょう。
悟りを開き、真理に到達したものが、科学的論理的な研究をすることはありえます。
ただし悟った人は科学やイデオロギーを妄信することはありません。
君子は器ならず、器をつかうものなり。
悟りを開いた人、道を知る君子は、道具(器)として科学の知識を利用することはあります。
しかし人間は道具ではありませんし、道具になるべきでもありません。
堀江さんはこの本を出版してから2年後東京地検特捜部に逮捕され、彼が創業した会社から追い出されてしまいます。
彼の不徳がそういった結果をまねいたのではないでしょうか。
多くの日本人が彼と同じような誤解をしており、仏教や東洋哲学をほとんど知らないのは残念なことです。

「稼ぐが勝ち」より引用2
この国を悪くしている旧世代の「壁」がはっきり見えたような気がします。


「稼ぐが勝ち」のなかで堀江さんは読売グループの渡辺恒雄オーナーはじめプロ野球のスポンサー企業のサラリーマン社長たちを名指しで批判しています。
このことが東京地検特捜部による国策捜査をまねいたのかもしれません。
検察OBは読売グループに天下りしており、検察と読売グループは一体のようなものです。
東京地検特捜部の捜査員は実質マスコミの記者だったのです。
敵対的買収でニッポン放送株を大量取得し、フジサンケイグループを支配しようとした堀江社長。
彼はマスコミにつぶされたのかもしれません。

「稼ぐが勝ち」より引用3
人の心は金で買える。女はお金についてきます。
「人の心は金では買えない」というのも同様です。誤解を恐れずに言えば、人の心はお金で買えるのです。


同類相憐れむといいます。
堀江さんのまわりに集まる女性はお金でついてきてしまうタイプの人が多かったのかもしれません。
それで堀江さんはこういった勘違いをしてしまったのかもしれません。
もし彼がライブドアで社長をやっている時の部下たちが、お金のつながりではなく心でつながっている仲間だったら堀江さんは失脚しなかったのかもなんて思いました。
検察の取調べを受けた部下たちは堀江さんをつぎつぎ裏切ったそうですから。
利でつながった関係はもろいものです。
もし、彼が心を成長させることができたなら、女性や他人に対する見方がちがってくることでしょう。
お金の権力はすごいものがありますが、それにおぼれてはいけません。
お金はあくまで道具、道具に使われてはいけません。
金銭欲にかぎらず、欲におぼれたものには破滅が待っています。

堀江さんは優秀な方なのだろうと思います。
東洋哲学でいうところの才子ですね。
しかし心はまだまだ未熟だったようです。
論理や科学を妄信しているのは彼だけではありません。
多くの日本人がそういった精神病理におちいっています。
君子は器にあらず。
道を知り自分の心を治められている君子は、便利な機械とはちがうということです。
論理や科学を妄信している人々は自分を器、つまり機械としてしまっているのではないでしょうか。
自分を器、道具としてみる人は他人も器、道具として見てしまいます。
こういう人たちは自分の心を治めることができていないので、家族を治めることはできないし、企業や国もうまく経営することはできません。

「稼ぐが勝ち」は科学を妄信した男が書いた精神論という一面があります。
こういった本がベストセラーとなることが日本人の精神文化を象徴しているといえるでしょう。
他人を判断する時にわかりやすいお金や社会的地位、学歴やルックスで判断している人が多いのではないでしょうか。
しかし心もその人を判断する時に重要な要素ではないでしょうか。
仏教では心身一如という言葉があります。
心も体もひとつのものであるといった意味のようです。
わかりづらく論理や科学では理解しきれない人の
心は神にも通じます。
「心身一如」は人がおろそかにしがちな自分の心を大切にするようにいましめる言葉なのではないでしょうか。
スポンサーサイト

テーマ : エッセイ
ジャンル : 小説・文学

sidetitleプロフィールsidetitle

怒助兵衛

Author:怒助兵衛
エッセイスト。
随筆はじめました。
マスコミが書けないタブー書きます。
政治経済、歴史、娯楽など気の向くままに随筆を書いていきます

Twitterもやってます。
@ikari_sukebei

sidetitle最近の記事sidetitle
sidetitleカテゴリーsidetitle
sidetitle最近のコメントsidetitle
sidetitle最近のトラックバックsidetitle
sidetitle月別アーカイブsidetitle
sidetitleブロとも申請フォームsidetitle

この人とブロともになる

sidetitleリンクsidetitle
sidetitleTwittersidetitle
sidetitleランキングsidetitle
応援クリックおねがいします。
fc2ranking
ブログランキングバナー
sidetitleブログ内検索sidetitle
sidetitleRSSフィードsidetitle
sidetitleNinjaアクセス解析sidetitle
Ninjaアクセス解析